#2 地域の"課題"を解決する、新しいスキームの発想とパートナーシップの結び方

まちづくりの「モデルケース」と言われる取り組みが年々増えている中、
地域の課題は、一見似ているようでも地域の文脈によって異なり、既にある手法を横展開するだけでは解決に至りません。
このトークでは、
埼玉県北本市での公務員を経て、現在は民間と行政をつなぐ事業を展開する林 博司さん、
石巻への移住後、東北に限らずさまざまな地域で不動産の流通の仕組みを模索する渡邊 享子さんをゲストに迎えます。
地域の「課題」を捉え直し、「そうきたか!」という発想で新しいスキームを生み出し、課題を乗り切っていく、
そんなお二人からお話を伺います。
行政や企業を味方につけて多くの地域に展開していくための秘訣や、
活動を各地にローカライズしていくのに必要なパートナーの見つけ方、得意分野を持つパートナーを見い出し、新しい連携スキームを作り出す発想の源を伺います。
 

登壇者

●林 博司さん(合同会社LOCUS BRiDGE 共同代表  パブリシンク株式会社 代表取締役)
大学在籍時、元総務大臣である片山善博教授の研究室で地方自治を専攻。2010年埼玉県北本市役所入庁。情報政策、広報、財政、シティプロモーション・ふるさと納税等を担当。 17年ぶりに人口社会増となったシティプロモーション事業「&greenプロジェクト」を実施。市民提案型ふるさと納税型クラウドファンディング制度を創設するなど、4年連続ふるさと納税埼玉県寄付額1位に押し上げる。 地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード、全国広報コンクール内閣総理大臣賞等を受賞。 現在は、先進事例を持つ現職公務員と課題を持った自治体を繋げる「PublicPlatform」を運営するなど、民間の立場から、自治体支援を行う。
 
●渡邊 享子さん(株式会社巻組 代表取締役)
東日本大震災をきっかけに石巻へ移住。2015年に巻組を設立。資産価値の低い空き家を買い上げ、クリエイターをターゲットとした大家業をスタート。シェアやリユースを切り口に地方の不動産が流動化する仕組みづくりを模索中。

モデレーター

●殿塚建吾(omusubi不動産 代表)
千葉県松戸市出身。2014年におこめをつくる不動産屋「omusubi不動産」を設立。空き家をDIY可能物件として扱い管理戸数は日本一。田んぼをきっかけにした入居者との暮らしづくりに取り組んでいる。